スポーツマウスガード
~口や歯にケガをしないために、歯科医院でマウスガード(マウスピース)を作成しましょう!~
仙台の河原町歯科医院のスポーツマウスガードは、正しい噛み合わせを考慮したオーダーメイドのスポーツマウスガードです。
1. マウスガードについての院長の考え方
現在、薬局などでも購入できますが、個人で型を採るとどうしても正確に取ることができず、噛み合わせの位置などもずれることで、かえって歯を危険にさらしたり、運動能力を低下させてしまうこともあります。
河原町歯科医院では、顎の位置と歯との接触具合を調整したうえで、マウスガードを作成するため、運動能力の低下を起こすことなく、安心してお使いいただけます。
~マウスガード装着が推奨されるスポーツ~
ボクシング、空手、K1、レスリング、柔道、ゴルフ、アメリカンフットボール、ラグビー、アイスホッケー、バスケットボール、ラクロス、フィールドホッケー、サッカー、ハンドボール、野球、バレーボール、ラケットボール、テニス、スカッシュ、水泳体操、トランポリン、アクロバット、重量挙げ、スキー、スケートボード、スカイダイビング、ハングライダー、馬術、乗馬、モトクロス、自転車競技、円盤投げ、砲丸投げ、サーフィン
2. マウスガードの役割
- 脳しんとうから身を守る
- 顎関節の保護
- 下顎骨骨折の予防
- 顔面・口腔粘膜の保護
- 歯を外傷から守る
当院では、約2週間、約3回の来院でマウスガードを作成することができます。
Q&A(スポーツマウスガード編)
- Qマウスガードとマウスピースの違いはなんですか?
- A同じですが、楽器で口を付けるところやスキューバダイビングで口にくわえるところをマウスピースと呼んでいるので混同しないように、スポーツ用ではマウスガードと呼ぶことが多くなってきています。
- Q市販のマウスガードではダメなのでしょうか?
- A私(院長)は、推奨いたしません。安価な市販品もありますが、 市販品はお湯で軟化させて自分で調整するので、お口に合わせるのはほぼ不可能です。
「異物感が強い」・「取れやすい」・「話しづらい」・「呼吸しづらい」など様々な不都合が出てくるため、スポーツ店などで購入しても一度装着しただけで止めてしまう人も多くいらっしゃいます。
さらに、正しい噛み合わせが考慮されてないと顎の関節を痛めてしまったり、最悪のケースでは、そのようなマウスガードで外力を受けた時、歯の破折や顎の骨折を引き起こす可能性もあります。 - Qマウスガードの色は選べますか?
- Aマウスガードの色はたくさんあります。マウスガードの装着が義務付けられた競技では、装着が容易に判断でき、落とした場合にも見つけやすくなります。ただし口の中を切って出血した場合に気付きにくい色は避けます。また、チームカラーを統一すれば連帯感を高めることになりますよ。
- Qマウスガードの清掃はどのようにすればよろしいですか?
- A使用後は必ず水(またはぬるま湯)で洗って下さい。水でサッと洗うだけでもある程度唾液やばい菌や汚れは落ちますが、軟らかめの歯ブラシで洗えば尚良いでしょう。くれぐれも熱いお湯で煮沸消毒はしないでください。せっかくオーダーメイドに作製したマウスガードの型がくずれてしまいます。
- Q歯の治療中でもマウスガードを作ることはできますか?
- A基本的には歯の治療が終わってからお願いします。
- Q矯正中でもマウスガードを作ることはできますか?
- Aはい、作製できます。矯正の金具を付けている時は、通常に比べて唇の内側の粘膜を傷つけやすいので特にマウスガードを装着なさることをお勧めします。
- Qマウスガードを装着すると運動能力が向上すると聞きましたが本当ですか?
- Aプロ選手の声をはじめ、「マウスガードを装着することで運動能力が向上した」という報告が多くなされています。しかし、運動能力向上にはメンタル面も含めた様々な条件がありますので、「このマウスピースのおかげで!」というのは些か誇大広告のようにも思います。ただし、正しい噛み合わせによって食い縛る力を顎全体に均等に分散して、能力を効率よく引き出す効果はあるのだろうと推測できます。
管楽器奏者の歯科治療
プロ、アマを問わず管楽器奏者にとって歯の治療と云うのは重大事です。
特に前歯の治療では唇側面の豊隆や歯軸の傾斜,歯と歯の間隙が演奏に大きく影響します。できれば楽器演奏経験のある歯科医師に治療してもらいたいと思うのは当然のことでしょう。私は中学校以来現在まで30年近くホルンを吹いています。
歯科医になってからこれまで小学生からプロまで何人もの管楽器奏者の治療をしてきました。虫歯、歯周病、義歯、矯正、前歯の並びが悪いため演奏時に前歯につけるアダプターの作製なども行っています。
「虫歯の治療を受けたいけど楽器の演奏に影響してはやだな~」
「歯並びが悪くて楽器が吹き辛いけど健全な歯を削るのは嫌だ」
「小学校で吹奏楽を始めたけど歯並びも治したい」
「楽器を吹くと顎が痛くなる。他のパートに変われば吹奏楽を続けられる?」
と云う方、是非ご相談ください。
虫歯治療
基本的には一般の治療と変わりありませんが、かぶせる場合は吹きやすい形にできるように仮歯を入れて十分に形態を吟味してから最終製作に入ります。
歯周病治療
これも基本は一般の治療と同じですが、動揺歯(グラグラする歯)の固定が必要な場合は十分に気をつけないと食べるには問題ないけど吹き辛い事になりかねません。また、歯磨き法が誤っていると歯や歯肉をすり減らしてしまい、歯間に空隙ができて息が真っすぐ出なくなる事もありますので磨き方から気をつけていきます。
義歯・ブリッジ
もし歯を無くしてしまった場合には義歯やブリッジが必要になります。ブリッジでは形態の問題が重要なのは当然ですが、固定の仕方によっては呼吸に重大な影響を及ぼしますので注意が必要です。噛み合わせ治療と同じ様にシビアな調整をしていきます。義歯に関しても同様ですが、欠損の歯数が多い場合は演奏専用の義歯を作る事をお勧めします。
矯正治療
最近は小学生の吹奏楽部員で歯並びを気にする方も増えています。矯正装置を入れると楽器が吹けなくなるのでどうしたらいいかと相談される事も多くなりました。その場合、可撤式の床矯正装置を使用して矯正していきます。楽器演奏中は装置をはずす事ができますので、練習に支障ありません。
アダプターの作製
前歯の並びがでこぼこしていてマウスピースの位置が安定しない金管楽器奏者、下の前歯の高さが不揃いでマウスピースをくわえると唇が傷ついてしまうクラリネットやサキソフォン奏者の方。歯の状態に合わせた材料、形態でお望みのアダプターを作製致します。
顎関節症
クラリネットやサキソフォンでは他の楽器に比べて顎を開けて演奏するため、顎偏位のある方や咀嚼筋に緊張のある方は演奏中に顎の痛みが出る事があります。全身のバランスを見ながら口腔周囲筋のバランスを整えていきますが、状態によっては楽器の変更を進言する事もあります。
おまけ:中敷き
ほとんどの楽器では演奏中の姿勢は左右非対称になります。そのため、演奏後に肩こりなどを訴える奏者も少なくありません。私もホルンで2曲程吹くと右の肩から背中にかけてが痛んでいました。そんなときCBS(噛み合わせ治療参照)のセミナーで知った靴の中敷きを使用してみたところ、全く痛みが出なくなりました。それだけでなく、音抜けも良くなり周りの仲間もびっくりです。床に置いた中敷きに乗っかっただけで瞬時に音抜けが良くなり、とても楽に吹けるようになりました。木管楽器の仲間に試してもらっても、かなりいいと評判です。マウスピースや頭部管を交換するより遥かに安価で音が良くなり、しかも演奏後の疲労が少ないと云うおまけ付きです。気になる方はお試しください。
他にも、同様の効果のある靴もあります。興味のある方にはご紹介致します。