大人の矯正歯科

~出っ歯・八重歯・すきっ歯・受け口を美しい歯並びにします~

《矯正についての院長からのお知らせ》

河原町歯科医院では、より確かな矯正治療を行うために、オクルーザーを導入しております。 オクルーザーとは咬合接触状態や面積、咬合力、バランス等の測定結果を数値化することが出来る画期的なシステムで、矯正治療や噛み合わせ治療には欠かすことのできないものです。
まだまだ導入している歯科医院は少ないですが、オクルーザーを用いた精密な咬む力の診断は、予後を大きく左右し、咬合療法研究会でもオクルーザー診断が推奨されている程です。
オクルーザーについては、こちらをご覧ください。

1. 矯正歯科のトラブルについて思うこと

矯正歯科は非常に専門性の高い分野で、知識も経験も必要です。ですから、そういった知識をつけてきていない歯科助手や歯科衛生士がブラケットを直接付けていくことはもってのほかです。
少しネット検索をしてもらえれば分かるかと思いますが、矯正歯科治療が患者さんにとって非常に有益な治療であるにも関わらず、矯正歯科でのトラブルは全国的に多いのです。不適切な矯正治療によって不定愁訴や鬱症状で悩まれている方が全国でどれほどいるのか、一医療人としても心が痛みます。

どうか、あなたが矯正治療後に悩まれないように、そして健康な口腔内を手に入れるために、適切な矯正治療を行える歯科医院でご相談ください。
当院では、上記で説明したような治療内容はもちろん、矯正治療後のメンテナンスなどでかみ合わせの経過観察もかかさず行っています。また、どうしても難しい矯正治療については、私の信頼できる矯正専門医を紹介していますので、どのような方でもご相談には応じることができます。

2. 歯並びが悪いとこんなことになります

虫歯や歯ぐきの病気になりやすい
歯がかさなりあっていたり、かみ合わない歯があると、食べ物のカスがたまりやすいうえに歯みがきがしにくく、虫歯や歯ぐきの病気にかかりやすくなります。
物をかみにくい
歯ならびが悪いと、どうしても物がかみにくく消化不良などの原因となり、からだの健康や発育にまで悪い影響を与えてしまうことがあります。
正しく、はっきりとした発音がしづらい
ひどい出っ歯、上下の歯がかみ合わない、うけ口… などの場合、電話での会話や外国語を話す時に正しい発音ができず、相手に意味が通じないことがあります。
あごの成長を妨げる
歯ならびが悪いと、あごの成長にも影響し、上下のあごのバランスが悪くなったり、顔が左右対称でなくなったりします。
心理的な影響を与える
悪い歯ならびを気にして人前で話したがらなくなったり、容姿を気にしたりして、友達づきあいも消極的になってしまう傾向があります。

3. 矯正治療の流れ

河原町歯科医院では、以下のような流れで矯正治療を行っています。

1. 来院カウンセリング予約

直接ドクターのカウンセリングを受けたい方、また、具体的に治療をお考えの方はお電話でご予約ください。

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2. 来院・初診カウンセリング

実際にお口のなかの状態や歯並びを見て、不安や疑問にお答えします。

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3. 精密検査

詳しい診断と矯正治療の計画を立てるために精密検査をします。歯や顔の写真を撮ったり、あごの骨のレントゲン撮影、歯型取りなどとともに、顔と口もとのバランスを見たり、咬み合わせの検査などを行います。

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4. 検査結果の説明

検査結果をもとに、今後の治療方針や期間、費用などを詳しくご説明します。患者さん一人ひとりのご希望を伺いながら、症状に合った治療方法や装置を話し合って決めていきます。

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5. 矯正前の治療

ムシ歯などがある場合には、装置を装着する前に治療します。抜歯の必要がある場合も装着前に抜歯します。

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6. 矯正装置装着※必要に応じて数ヶ月で装置を交換する事もあります

目的に合わせて装置を装着します。装着後はワイヤーの調節や歯の状態をチェックするために1ヵ月に一度程度の通院が必要です。

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7. 装置の撤去

装置を外し、歯の表面をきれいに研磨します。

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8. 保定(リテーナー装着)

歯の移動が完了したら、歯が元の位置に戻るのを防止するためにリテーナーという保定装置をつけます最初の半年間が一番元に戻りやすいため、この期間中は一日中装置を付けます。リテーナー装着時も3ヵ月から6ヵ月に一度の割合いで通院し、歯並びの状態をチェックします。

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9. 治療終了

矯正治療が終わっても半年に一度は定期検診して、きれいになった歯並びや咬み合わせを維持していきます。

4. 河原町歯科医院の矯正歯科の特徴

当院の矯正歯科では、この3つを特に重視して治療しています。

  • できるだけ歯は抜かない!
  • 顎の位置や機能を重視する!
  • 理想的なポジションにブラケットを装着する!

「1. できるだけ歯は抜かない」ことについて

1回抜いた歯はもとには戻りません。歯と全身の健康との繋がりを研究している私としては、例え1本の歯であろうとも安易に抜くことはお勧めできないからです。

「2. 顎の位置や機能を重視する」ことについて

よく矯正治療といえば、「歯並びをきれいにする」ための治療と思われている方が多いかもしれませんが、それだけではありません。河原町歯科医院では、審美性(見た目)よりも顎位や機能を重視します。
不適切な上下の歯の当たり方(咬合干渉と言います)があると、噛み合わせた時に顎が前後左右にずれる事があり、この状態を放っておくと顎や顔面の発育にアンバランスを生じます。このような場合は、できるだけ早期に治療を始める事をお勧めします。見た目の歯並びの状態を直すのであれば永久歯に生え変わってからでもかまいませんが、顎顔面の成長期(=歯の交換期)に顎のずれがある場合は早く手を打たないと一生の問題になりかねません。顎のずれから背骨、体の歪みを生じていろいろな病気を発症する事もあります。
噛み合わせや全身の調和も含めて、河原町歯科医院では矯正歯科治療を行っています。

「3. 理想的なポジションにブラケットを装着する」ことについて

矯正歯科治療において、特に成人の矯正においては、ブラケットを張ってワイヤーで整えることは避けられません。そして、このブラケットを歯のどこに装着するのかが、非常に大切なのです。なぜならば、理想的なポジションにブラケットを装着しなければ、ワイヤーで繋いだ場合に、ブラケットのずれがそのまま歯のずれになってしまい、歯並びが矯正できないばかりか、その後の不定愁訴の原因にもなってしまうからです。
当院では、いきなり患者さんの歯に直接ブラケットを装着していくのではなく、先に模型上で理想の位置に設定して、その位置をシリコンのトレーに取り込むため、口の中で正確な位置を再現して装着できます。
このようにすることで、特に奥歯は正面から見えないので、ずれが生じる可能性が高いのですが、模型上であらかじめ設定しているので、その心配がありません。また、直接一つ一つ患者さんの歯にブラケットを付けていくよりも時間の短縮になるので、患者負担が軽減されます。

5. 大人の顎顔面矯正

河原町歯科医院では上あごの成長が終了した成人(14歳以上)にも顎顔面矯正を応用して成果をあげています。

顎顔面矯正とは

顎顔面矯正(がくがんめんきょうせい)とは、上顎拡大装置を用いて歯の並ぶ上あごを拡げることで、歯並びが良くなることはもちろん、口呼吸を改善して本来あるべき正しい発育へと導くことができる画期的な矯正治療法です。

先ほどの河原町歯科医院の矯正治療の特徴である
「できるだけ歯を抜かない」「顎の位置や機能を重視する」ことが可能なのは、この顎顔面矯正を成人にも応用しているからです。

一般的には子どもの年代までの適用とされていますが…
上あごの骨の成長が完全に終了すると効果が得られないので、装置の適用は14歳頃までが適齢期と言われていますが、新しい技法で行うと上あごの骨の成長が終了した成人でも、この顎顔面矯正が適用されます。

<顎顔面矯正による歯並び以外の改善効果>
顎顔面矯正による歯並び以外の改善効果
  • 口呼吸から鼻呼吸
    (=鼻呼吸だと脳が冷却。口呼吸は脳に熱がこもる)
  • 嗅覚の発達・改善
  • 鼻炎、鼻づまり、鼻アレルギーの改善
  • アトピーの緩快
  • ぜん息の緩快
  • 口臭の改善
  • いびき(睡眠時無呼吸症候群)の改善、消失
  • 姿勢の改善
  • 伝音性聴覚障害(難聴)の改善

実際に、耳鼻科で呼吸障害を指摘され、「このままでは将来大変。顎が小さいから歯医者で相談しなさい」と診断された40代の方で、当院で矯正治療を行って呼吸障害が改善された方もおられます。

ただし適応できるかどうかは、その方の骨の厚みや形状によっても変わってきます。

「どの程度上顎拡大装置を用いるのか?」については、当院で診断して決定します。
上顎拡大装置だけを用いて矯正治療を行うというよりも、あるべき理想のゴールを目指すうえで、従来の矯正治療法に加えて顎顔面矯正法も用いるとイメージしていただければ幸いです。
自分にも適用可能か?など気になられる方は、どうぞご相談ください。